詳細なネタバレを含む可能性があります
- 2023/12/30 1:50:25 このシナリオは人を選ぶ要素が多分に含まれている。そして、それを味わうためのシナリオであるため、概要注意書きの内容にトラウマや地雷がある人は参加してはいけない。・・・<ポジティブ>内容そのものはわかりやすい一本道。自由度は無いが迷う事が少ない為初心者でも遊べる。(あくまでも要素に不安や地雷が無ければだが)部屋素材もついていてKPに優しい。・・・<ネガティブ>一本道で別ルートは想定されておらず、このまま進行すれば確実に良くないことが起こるとわかっていても回避ができない。・・・<総評>一本道だしと割り切れる人ならば問題ないが、そうでない場合は「わかっているのに何もできない」というストレスを抱える事になる。最も、嫌な気分を味わう事はこのシナリオの醍醐味だと思うので、細かな事にストレスを感じるPLは参加しない方が良い。センシティブな内容を取り扱うが一定の派手さがあり、遊びごたえはある。HOに少々差があるが細かいことは気にせずにパニック映画の主人公になった気持ちで楽しむのが良い。
- 2024/03/25 11:42:11 【PLとして遊んだ肯定的意見】もうプレイしたのが2年も前なためうろ覚えなところもありますが、HOが昨今のシナリオの中では秘匿ではなく、公開であること。公開のHOでこのようなキャラ付けが必要というのがわかりやすいため、CS作成は比較的やりやすく様々なパターンを考えやすい。内容自体は所謂人を選ぶ系ではあるものの、基本的に一本道(NPCとの関わりで分岐する程度)のため少しCOCに慣れてきた人向けではある。クトゥルフに侵されたヒトコワ系であり、じわじわくる恐怖感が個人的には好みだった。神話生物がガッツリ沢山出てくるかはルート次第だが、それが無くともヒトコワ系ホラーパニックみたいなのを楽しみたい人は好きでは無いだろうか。 【PLとして遊んだ否定的意見】既に他の方が書いているようにこの先やばいことが起こると分かっているのに回避することが絶対にできない一本道のため、自由度を求める人はストレスを抱える。とにかくここから出ないとやばいのにそれが出来ないというのは人によってはむず痒いかもしれない。否定的意見とは違うが特に女性だと精神的にキツイ描写はチラホラあるためシナリオにも書いてあるとおり地雷チェックは必須。 【KPとしての肯定的意見】 シナリオとしては必ずPLに共有しなければ行けない事項などは分かりやすく書かれていると感じる。(これは形式が合う合わないはあるため個人的な意見)セッション素材もかなり豊富であり、NPC立ち絵だけではなく部屋テンプレートやその説明もあるため、部屋作りの負担は感じなかった。注意事項などもまとめられている為、配布のしやすさもある。 またシナリオ内に軽くNPC分岐はあるが既に出ているように一本道のため、シナリオの難易度自体は決して高い訳では無い。 【KPとしての否定的意見など】 以下ネタバレを多分に含みます。一本道のため、PCたちが外れそうになった時の軌道修正を初めとしたアドリブ力はかなり求められる。私がKPをした際によく起こるのは「1.美代子への質問やスタッフルームでのスタッフとの質問で想定質問のものは基本来ないため、ほぼアドリブで返す」「2.その後の合流で健一の部屋を見たいという探索者が出てくる」「3.秘境巡りは必須イベントだがそれにいかない(というか心情的にいきたくない)」「4.何処かしらのタイミングで駐車場に行こうとする」「5.HO2がアスカとの接触をとにかく拒む場合がある」 1に関してはある程度シナリオ想定はありますが、その質問が飛んでくることはあんまりない。KPがシナリオを読み込み解釈をして答える必要がある。2に関しては特にHO3がアクションを起こそうとする。健一を使って流石に初対面の人を部屋に招くのは無理など強引に断るか、見るだけと粘られた場合は部屋に連れていくことも考慮して良いかもしれない。私はあくまで美和子が連れていかれたのは探索者が寝静まったあとのタイミングであるためあの時点では部屋にいるという解釈をしています。3はシナリオから強制力を提示できるものの、いきたくない心情は分かるためごねられるようならこのタイミングなら一度車を確認できるかもしれない。等で誘導してもいいだろう。既に車で脱出はできないのだし、井上が着いてきている以上無理に山から降りようとはならないだろう。4に関しては外に行くには旅館スタッフが着いてこないといけないを利用して、行くことは出来ても帰れないなどにした方がいい。5に関してはとにかく顔出しなどしていないんです!というPLや、引っ込み思案でアスカとの関わりをとにかく拒絶したり、自分が筆者であることを隠そうとするかHO2が定期的に出てくる。困るのであればCS作成段階で「貴方は一度は顔写真が出ているくらい有名です」とKPから注釈を入れても良いかもしれない。卓中であれば、ほいちやほさんが「あの人お前の小説読んでたじゃん」と言い出す可能性が高いのでそれらを盗み聞きしていた、聞いてしまったという体にして接触させたり、HO2がメモ帳を持っているのであればそれを知らない間に落としてアスカガ拾って気がつくなど改変を入れる必要があるだろう。とにかくアスカとHO2は関わっていること前提や、アスカがHO2=作者と確定させている描写しか存在せず、後のアスカの行動にも支障が出るためそちらを改変するよりかはアスカと必ず接触させる方向の改変をした方が楽である。 とにかくKPが自分で解釈して補填しなければいけない部分が多い上に、NPCも多め、一本道だがNPCへの好感度製などもあるため捌くのは慣れたKP向け。何よりラストHO1がダイヤについて行く、ついて行かない。記事を公開する、公開しないに関してはPLのスタンスがあわないと揉める。着いてくことや公開することでロストするだろうというのはPL視点で分かりやすいためロストしてほしくないPLが居ると不和になる可能性も高い。実際その選択で私も間に入りひとりひとりと話すなどして2時間近く揉めたことがある。レアケースではあるかもしれないがこう言ったことも考えられるためKPとして回す際は注意が必要。何よりシナリオのトレーラーにはR18Gがあるものの、シナリオの販売ページにはR指定がない。あくまでグロ表現の程度ではあるかもしれないが、18歳未満に回すのは控えた方がいい。
- 2024/04/06 18:20:35 以下よりネタバレを含みます。 【全体的な話】 倫理観がとても問われます。 秘匿はなく公開HOでキャラシを練ることが可能で、PL同士である程度すり合わせの楽しみ等を味わえますが、シナリオ中それぞれのRP方針で口論やPvPとまではいきませんが話し合いが発生します。人の生死に関わるものが題材になっているので、そういったものに負担を抱えるPLにはおすすめできません。 また、1部NPCに対しての好感度がシナリオ中高くなければ難易度が上がるような要素があります。 上記の点を同卓者全員が了承出来れば楽しめると思います。 【PL目線の話】 犯罪や生死に対する倫理を問われるような要素があります。 勿論、 探索者とPLを切り離せたり、地雷として上記のようなものがなければ楽しめます。 また、こちらはシナリオ通過中に思った事なのですが作者の参考(オマージュ?)にされた『人間の森』に共通する場面が多々あります。当方は過去にこの漫画を読んでいたので、途中でNPCの多くが犯罪者であること。彼らを生かすか殺すかの選択肢が出ることなどがすぐに想像されました。 概要には書かれていないもの(通過後、シナリオを購入すれば参考にしたものとしてあとがきにこちらの作品名が載っています。)なのですが、参考にされた作品を知っているのと知らないことでは楽しみがかなり違うかもしれないなと思いました。 聴取のビデオシーンだったり、1部NPCの行動だったり上げていくとちょっと多くなるのですが、シナリオ中旅館に到着してから2日目の辺りから漫画作品と似たような話だと感じました。 シナリオの旅館に到着して1日目は、完全なオリジナルで怪しい旅館と怪しいNPCたちに出会えます。それが不気味な感じがして面白いです。 クトゥルフ要素としては個人的には少なめかな?と思いました。 パニックホラー・サイコホラーみたいな要素の方が強く、漫画作品を知っていると「あ、ここでクトゥルフ要素だ!」のように感じるのが本当に最後の方のみでした。 漫画作品が無料で読めることもあり、知っていると展開が予想しやすいところがあるかなと思いました。 そのため個人的には概要に載っていないうえに、知っているとちょっと展開の予想がしやすくなるというシナリオ中の経験から自分でもどうかとも思いますがKPをする際には漫画作品を知っているかどうかはちょっと探りを入れておくのがいいかな?と思いました。 この探りが非常に難しいと思います。 (作品名を出していいものなのか分からないのは、概要にもないので。) 話の流れにこの漫画作品に似ている流れが1部あるという話なので、漫画作品とは当然ながら違うものですがその点だけ気になりました。 【KP目線の話】 それぞれのHOに対してそれぞれ1人くらいのNPCが重要なことがあります。 前述の通り、好感度でシナリオ展開がちょっと変わる要素があるので上手くNPCと探索者を繋げていかないと大変だと思いました。 公開HOのみでシナリオから指定の設定は特にありません。なので、所謂セルフ秘匿などを持ち込まれるとややこしいことになります。キャラクターシートは勿論、それぞれの設定などについてもKPは把握しておく必要性があります。 また少しキャラクターシートついての話と併せて少し違う話題になっているかもしれませんが、どのような持ち物を持ってくるかの把握もしておく必要があります。 このシナリオでは公開HOの通り、ジャーナリスト・小説家・医療従事者が作成可能です。誰が何を持っているかでシナリオ内NPCの展開が変わる描写があります。 また、シナリオではNPCである殺人鬼たちとの戦闘が存在しています。自衛程度の戦闘技能が絶対的に不可欠ですが、武器を持ち込まれるとパワーバランスが崩れます。(シナリオ中に現地調達できる武器やその武器を使うための技能についても表記があります。) 武器やめちゃくちゃ高い戦闘技能などを持ち込まれると、殺人鬼たちをほぼリンチ状態にする結果となります。 勿論、同卓者全員がそれで良いのなら良いかと思いますが、シナリオとして上記のような戦闘状態は想定されてないんじゃないかな…と思います。 (下手をすると戦闘後に改めて殺人鬼たちをどうするかという話し合いの時間があるのですが、戦闘中に殺してしまいかねません。このシナリオの大きな部分に殺人鬼たちをどうするかという所があると思うという個人的な解釈も大いにあります。) 近年シナリオの傾向として設定など特殊なシナリオが多く出ていると思います。しかしその調子でキャラクターシートを作ると想定された楽しみ方とは違ってくるかと思います。 あくまで、探索者たちは一般人である。という認識のもとでキャラクターシートを作るように誘導していく必要があります。 シナリオにおいて、細かい描写などが書かれていない部屋があります。(例えば旅館3階の部屋の様子など)基本的に一本道シナリオであるということもあり、アドリブ力が必要となる場面が多いです。勿論、NPCとの対話場面においてどのような会話が想定されるかというような受け答えの例はシナリオにありますが、それだけでカバー出来るとは言えません。 KPはある程度NPCの性格や性質的なものを固めておく必要があります。 前述のNPC殺人鬼たちをどうするか(とてもざっくり言うと生かすか殺すか)の話し合いの時間の際にかなり倫理観を問うということもあり、話し合いに時間やPLの負担を確認する必要性があります。 中には探索者内で意見の対立が生じる場合があります。(探索者たちの心情や公開HOに沿ったRP方針などによるものです。) 当方はボイセでしか行ったことがありませんが、1~2時間はかかる場合があります。その点もKPは留意しておくべきかと思いました。
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