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詳細なネタバレを含む可能性があります
- 2024/01/10 17:25:26 キャラシ作成が6割みたいなシナリオ。悪い意味ではない、むしろ良い意味。 秘匿はフレーバー程度(実質秘匿無し)、プレイ時間はRPの量次第だが、短ければ2時間ほど、長くても6時間ほどで終わる。シナリオの構造もシンプルな一本道であり、謎解きや推理の要素もほぼ無い。 このシナリオを用いたセッションの本体は、キャラシ作り(とそれを反映するKPの作業)、軍人RP、そしてクソデカダイスロール。この三つのみだと言っても過言では無い。 キャラシ練りやRP、軍パロ、他PCとの犬猿RP(全面協力シナリオのためあくまでもRPである)が好きなプレイヤーであれば十分楽しめる内容だろう。逆に、これらのひとつでも苦手とするプレイヤー、重厚な背景や本格的な推理探索を求めるプレイヤーならば別のシナリオのほうがよい。 服装の強制は軍服(と囚人服)。どちらも事前情報から十分に予想可能な範疇。 ただし、これは作者からも注意喚起があるが、絶対に実在するシンボル(鉤十字や鎌と槌など)、国旗、国名、人名などを用いないようにする必要がある。違反した場合、TRPGがどうとかのレベルではなく現実社会で大問題になるので、KPPLともに確認を徹底する必要がある。 また、PCやその出身国の設定の中で、シナリオ自体には含まれていない要素(欠損、宗教、差別、人権問題などが多いか)を入れてくるPLは少なくないと予想される(し、KP体験として実際割と多い)ことに留意。 余談であるがKPをやる人はぜひ、NPCの台詞や描写を、PCの設定に合わせてアレンジしてあげてほしい。これはシナリオ中でも推奨されている。
- 2024/01/14 22:48:04 『俺が思う最強の軍人探索者』を使用して、『俺が思う最高にかっこいい軍人ロールプレイ』を楽しみたい人のシナリオです。 謎解きよりはロールプレイに重きを置く人におすすめです。 ※以降重大なネタバレを含みます <良い点> ・PLに公開されるシナリオ概要との相違がほぼ存在しない。概要から想定されるトーンそのままにプレイできる。 ・ストーリーの自由度は低いが、PC作成の自由度は非常に高く、各国の詳細についてもPLに一任されている。特に一次創作が好きな人におすすめ ・情報の文量は多いが、クライマックスの処理さえ理解できればPLとして問題なくプレイできる ・各PCに同程度の強度で見せ場が用意されている。RPのタイミングもわかりやすいため、RPを重視するPLにおすすめ。HO間の格差は存在しない <悪い点> ・ほぼ一本道のシナリオかつダイスによる判定が中心となるため、単調に感じられる場面がある ・謎解き等の頭を使う展開はほぼ存在しない ・各PCの見せ場について、詳細な描写がKPに一任されている。PCに合わせたアドリブが不得意なKPには不向き <補足> ・戦争犯罪者(死刑囚)として作成したPCが生還エンドでは世界を救った英雄になります。『戦争犯罪者』という設定を重視してあまりに悪辣な性格の探索者を作成するとPLが解釈違いを起こす可能性があるので、シナリオトーンとの乖離を避けるためにも、事前説明にある通り『協力型シナリオ』であることをPLによく共有したほうがよいと思います。 ・PC作成や各国の詳細に関する自由度が高い分、各PCの設定に衝突が起きることが多々あります。適宜KP側で各PCの設定について確認を入れることが望ましいです
- 2024/01/20 18:28:52 作者のあとがきにもある通り、自由度やボリュームは「CS作成9割」といった具合です。シナリオはほぼ一本道ですが、舞台が未来であることもありキャラクターの作成はそれぞれの国や背景を一から創作でき、非常に自由度が高いです(もちろん設定しなくてもシナリオに一切影響しないため、設定を練るのが苦手な方でも楽しめると思います)。キャラクターの作成が好きなプレイヤーはこの点だけでも非常に楽しめますし、KPとしてもその設定を本文にいかに組み込むかを楽しめる作品だと感じます。 ストーリーも一本道ではあるが少年漫画や映画のような王道の盛り上がりで、「クトゥルフ神話」らしいかと言われれば「らしさ」は薄いものの、間違いなく「クトゥルフ神話TRPG」だからこそできた展開だと思います。 一つ気になったのは要素にもある「突然特定のロールプレイを強要される」展開です。この部分はシナリオのある意味山場とも言って良い場面であるため、KPをされる際はここで一旦区切って(1~3日程度)ロールプレイを考える猶予をPLに与えるなどした方がPLも思った通りのロールプレイをして完全燃焼できるのではないかと思います(参加者内で要相談)。 ただ上記の点に関連して、ダイスロールの出目次第で非常に残念なことになり、それがPLの意気を挫くことにもなりかねません。そのためKPは、7版にある幸運の消費ルールやそれに近い調整・配慮をハウスルールや裁定に盛り込むと事故が減って良いと思います。 総合して、個人的には本編よりも準備期間やセッションとセッションの合間の時間をどう取るかがKPとしては重要な点だと感じました。その辺のこだわりが薄いPLが集まった場合でも、短時間でサクッと熱い王道展開やダイスロールを楽しめる良作かと存じます。
※当ページは、投稿されたレビューの内容にもとづいて作成しています。
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